2026/3/27(金) グループワーク「海の世界を表現したスクラッチアート」
フォーム竹の塚では、軽作業や就職活動だけでなく、創作活動にも取り組んでいます。今回ご紹介するのは、利用者さんが制作したスクラッチアート作品です。
スクラッチアートとは、黒い表面を専用のペンで削り、下に隠れている色を浮かび上がらせながら絵を完成させるアート作品です。色を塗るのとは違い、少しずつ線を描くように削っていくため、集中力と根気が必要になります。
完成した作品は利用者さん自身のものとなり、ご自宅へ持ち帰ることができます。
今回の作品のテーマは海の世界です。
中央には大きなイルカが描かれ、その周りを色とりどりの魚たちが泳いでいます。タツノオトシゴやクラゲ、ヒトデ、サンゴなど、さまざまな海の生き物が描かれており、海の中の豊かな世界が表現されています。
特に印象的なのは、作品全体から伝わってくる丁寧さです。一つひとつの線が細かく描かれており、作者の方が時間をかけて作品と向き合ったことが伝わってきます。
私はこの作品を見て、「何かを作ること」の素晴らしさを改めて感じました。
創作活動は、ただ作品を完成させるだけではありません。どんな色を使うか、どんな形にするか、何を表現したいのかを考える時間もまた創作の楽しさです。
作者の方も、海の生き物の配置や色合いを考えながら、一つひとつの線を描いていったのではないでしょうか。
そして、自分の思いやイメージが形になった時には、大きな達成感があります。
フォーム竹の塚では就職を目指す訓練を行っています。しかし、私たちが目指しているのは「就職すること」だけではありません。
仕事は人生の大切な一部ですが、それがすべてではありません。
趣味を楽しむこと、好きなことに夢中になること、自分らしい時間を持つことも、幸せに生きていくためには大切なことです。
実際に創作活動は、集中力や手先の訓練につながるだけでなく、日々の生活を豊かにしてくれます。
フォーム竹の塚では、「幸せな就職」を願っています。そのためには働く力を身につけるだけでなく、仕事以外にも楽しみや生きがいを持つことが大切だと考えています。
今回の作品からは、作者の方が創作を楽しみながら取り組んだ様子が伝わってきました。私は写真でしか作品を見ることができませんが、それでも海のきらめきや生き物たちの躍動感が感じられます。
見ている人の心を動かす作品を作れることは、とても素敵なことです。これからもフォーム竹の塚では、一人ひとりの個性や感性を大切にしながら、仕事だけでなく人生そのものを豊かにする活動を続けていきたいと思います。


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